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2021年3月28日[記事URL]
『さんのう健康講座』に参加しました
コロナ禍で会場参加の講座やセミナーは中止されていましたが緊急事態宣言解除されたので感染拡大防止しながら人数制限で開催されました
今回のテーマは …
『身近な病 腹部の色々なヘルニア』
~その原因、注意すべき症状と治療~
お話しくださるのは 山王病院 消化器センター長 磯部 陽(いそべ よう)医師です
ヘルニアの定義とは …
臓器または組織の全体もしくはその一部が本来存在する部位から 先天性あるいは後天性の裂隙(れつげき)を通じて脱出する状態のことを言います
発生部位による分類は「椎間板ヘルニア」「腹部ヘルニア」「脳ヘルニア」
今回は「腹部の色々なヘルニア」についてのお話です
「腹部のヘルニア」とは … 腹壁にできた隙間などから臓器がはみ出てしまう病気です
鼠径部(そけい部)のヘルニアを一般に「脱腸」として知っている人が多いと思います
脱出する臓器は …
・腹腔内脂肪・小腸・大腸(S状結腸/盲腸/上行結腸)
・膀胱
・子宮/卵巣
・胃(食道裂孔ヘルニア)
「腹部ヘルニア」の年間手術件数がかなり多いと伺いました
その中でダントツに多い下腹部や太もものつけ根の鼠径部(そけいぶ)に膨らみや痛みを感じる「鼠径ヘルニア」は50代以上の男性に多いとのこと …
症状が軽ければ注意深く経過観察できますが自然治癒しませんので治すためには手術が必要です
保存的治療として “ヘルニアバンド” による圧迫など一時的な症状の軽減をはかれることもありますが適切な判断が必要ですね
“嵌頓”(かんとん)という脱出した腸が元に戻らなくなり血流障害が生じた時には緊急受診が必要です
この状態で戻らなければ緊急手術 … 「鼠径ヘルニア」は手術でしか治せません
手術は病状と全身状態や施設の方針(病院によって違い)から手術の時期と方法が違うそうです
正しい知識を学んで怖い病気と感じました
手術方法は組織縫合法(そしきほうごうほう)・切開法・メッシュ(人工膜)などありますが 身体に負担が少なくて安全な腹腔鏡手術も増えています
腹腔鏡手術を安全に行うための専門医制度やシミレーショントレーニング等のお話も聞かせていただきました
鼠径部以外の「腹部ヘルニア」についても教えていただきました
久しぶりに当日会場で参加の健康講座に参加できて充実した時を過ごしました
お天気が良かったので帰りがけに近くの東京ミッドタウンでお花見も …
とっても美しい見頃の桜を眺めてから … 家路につきました (^^)v
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