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2024年1月24日[記事URL]
さんのう健康講座 に参加いたしました
今回のテーマは
ストレスと「うつ」の関係と対処法
~あなたの「うつ」は、本当にうつ病ですか?~
日常生活の中でストレスをかかえながら過ごす時間
ストレスを感じる感覚は人によってかなり差があります
置かれている環境や状況があたえる影響も様々です
このメンタルヘルスによる「ストレス」という言葉が医学で使われるようになったのは “80年以上前” からということを知っていますか?
カナダの生理学者ハンス・セリエ(Selye H)が発表した「ストレス学説」であるとされています
お話をおうかがいしたのは …
山王病院 心療内科部長・国際医療福祉大学医学部准教授
大谷 真(おおたに まこと)医師
お話を伺い学びたくて山王ホールでの 「さんのう健康講座」に参加しました
心療内科と精神科の違い
・心療内科 →「心身症」という「身体疾患」を診療する科
・精神科 →「精神疾患」を診療する科
※精神疾患 : 統合失調症・うつ病・双極性障害・パニック症候群・強迫障害など
心身症の定義とは
身体疾患の中で その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し 器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう
ただし神経症やうつ病など他の精神障害に伴う身体症状は除外する
(1991年日本心身医学会)
心理社会的因子(≒ ストレス)のせいで発症したり悪くなった病気のこと!!
※(≒ ニアリーイコール)
たくさんのお話を聞かせていただきました
内容を理解することが難しいのでここでは基礎的なことをほんの少しだけ書きますね
ホルモンの研究家の セリエ先生 が名前をつけられた「一般適応症候群」general adaptation syndrome の基礎についてお伝えします
「一般適応症候群 の3段階」
① 警告反応期 … ストレッサー遭遇直後に抵抗力が一時的に低下する
・ショック相
・反ショック相(生体が突然有害なストレッサーにさらされて生じる反応で さらにショック相と反ショック相に分けられる)
② 抵抗期 … その後身体が適応しようと抵抗力が上昇する
③ 疲憊(ひはい)… さらにストレッサーが継続することで再び抵抗力が低下する
セリエ先生 はこれらの変化を副腎皮質の変化を中心に考えました
いわゆる “視床下部” “下垂体” “副腎系” の反応 です
◆ ストレス自体が必ずしも悪いものではなく上手にコントロールしながら付き合っていくことが大切です ◆
具体的な方法として
・自らストレッサーとなっている問題自体を解決することにより ストレッサーに対する認知を修正する
・ストレス対処行動として気晴らしの仕方を工夫したり リラクゼーション(自律訓練法など)練習してみる
・本音や愚痴が言える相手を見つけて話す
・ソーシャルサポートを配偶者や上司にお願いしたり ヘルパー等の制度を利用していく
うつ病・双極性障害についても治療のガイドラインや薬物療法について詳しいお話を伺うことができました
今回はその内容にはふれずに大まかなことのみ書いてみました
現代は様々なストレスが多い時代ですね
コロナ禍の影響により収入や職を失ってしまった人
突然の天災や災害に苦しんでいる人
将来への不安や恐怖で不眠・疲労・気力低下・食欲低下・自殺念慮など
ストレスが多い社会ですが 先を明るく見て行動を起こしてみると未来の景色は変わると信じます!!
できることから少しずつ行って自分らしい日常を過ごしましょう
・休養や軽い運動をして体を動かす(散歩も含む)
・深呼吸をして体に酸素を取り入れる
・楽しい歌を歌いながら笑顔を作ってみる
・認知行動療法や受診してお薬が必要と判断されたら服薬指導を受けるなど
身体の健康があってこその人生です
毎日の生活は支えあう仲間の存在が大切ですね
超高齢社会の今 笑顔で過ごせるように心がけながら 私も感謝の気持ちを持ってがんばりますね (^^)
2022年11月29日[記事URL]
さんのう健康講座に参加しました
医療の進歩は私たちが想像しているよりはるかにスピードが速く感じられます
婦人科手術の多くがすでに開腹から傷の小さい低侵襲(ていしんしゅう)手術に置き換わっています
患者さんの体に与えるダメージが少ない低侵襲手術には「腹腔鏡下手術」と「ロボット支援下手術」の2種類があります
「ロボット支援下手術」は医療用ロボット「ダヴィンチ(da Vinci)」です
医師はダヴィンチのコントローラーを操作してロボットアームの先に装着された器具を思い通りに動かしながら手術を進めます
「ロボット支援下手術」は従来の腹腔鏡下手術に比べてより正確で細かい手術が可能です
待ちに待った最先端の「婦人科ダビンチ手術」について直接お話をお伺いすることができました
今回のタイトルは …
婦人科ダビンチ手術
~腫瘍専門医の技術と最先端医療テクノロジーの融合~
婦人科腫瘍専門医は婦人科腫瘍に関する臨床実績・手術経験・学術活動が豊富なこと
専門医申請資格は日本国の医師免許を有することはもちろんですが 日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医 / がん治療認定医であることなどの条件が必要と伺いました
日本婦人科腫瘍学会 が認定の 婦人科腫瘍専門医
1086名(全国)205名(東京都)(2022年5月11日現在)
日本産婦人科内視鏡学会 が認定の 腹腔鏡技術認定医
1216名(全国)208名(東京都)(2022年7月1日現在)
技術や安全性が重視されるそうです
日本には産婦人科の医師は10,000名以上います
そのうち 婦人科腫瘍専門医と腹腔鏡技術認定医のダブルライセンスを持たれている医師は約3.1% と聞いておどろきました
婦人科のサブスペシャリティ 専門医 / 認定医制度 をわかりやすいように図式化してみました
先進の医療テクノロジーですが高度な技術と豊かな経験を重ねた医師が「ダビンチ」を駆使しているのですね
手術の画像を見せていただきながらお話を伺いました
医師がコンソールというコックピットのようなものからカメラの鮮明な3D画像を見ながら手術します
出血はほんのわずかでした(ほとんど無いように見えました)
医師が手術をおこなうにあたって大切にしていること
・安全性 治療行為によって健康を害してはいけない
いま目の前にいる患者さんの利益 を第一にする
・根治性 安全性を損なわないことを前提として最大限の治療効果を得る
・低侵襲性 安全性・根治性を損なわないことを前提として
患者さんの負担が小さく かつ将来的な伸びしろの大きい治療方法を選択する
現在だけではなく 未来の患者さんも見据えて 治療療を行う
何回も「安全」という言葉を耳にしました
また山王病院での手術のための入院期間トータル6日
費用は腹腔鏡と変わらないそうです(2018年に保険収載されるようになりました)
最先端医療テクノロジーは腫瘍専門医の技術との融合があって成り立っていることを強く感じました
医療はどんどん進化していきますが基本は自分の身体の日々の健康や変化に気を向けて過ごすことが大切です
健康で過ごせることって当たり前のようですが当たり前ではないと … 感謝の気持ちが湧いてきました
前向きに今できることを大切に重ねながら過ごしていこう!
晴れ晴れした気持ちで帰路につきました(健康万歳)
2022年10月29日[記事URL]
久しぶりに直接足を運んで対面で『さんのう健康講座』に参加しました
前立腺がんとその治療について
今回は近年 罹患者が急速に増えている「前立腺がん」について学びました
山王病院 泌尿器科部長 小津 兆一郎医師のごあいさつに続いて 薮﨑 亮医師のお話をお伺いしました
男性のがん罹患数のトップの肺がんを越えて間もなく1位になろうとしている「前立腺がん」
日本で「前立腺がん」が増えた理由は?
1.高齢者社会+高齢者がん
2.食生活の欧米化
3.PSA検査の開発・普及
「前立腺がん」が急増している背景は3つ “日本人の寿命がのびた”
“食事が欧米化” したことにより “動物性脂肪” の摂取が増えて “緑黄色野菜” の摂取が減ったことがあります
加えて「前立腺がん」の早期発見に役立つ「PSA」検査が普及したことです
テレビでも「PSA」検査を促すコマーシャルが流れていますので認知度も増えました
「PSA」は他の癌腫にはない非常に優れた腫瘍マーカー検査です
日本語では「前立腺特異抗原」
一般に4.0ng/dl 以上で「前立腺がん」の可能性があり診断後は病気の勢いの指標になる値です
「前立腺がん」の病期は4つに分かれていて
病期A.B.C → 限局がん(転移なし)
病期D → 進行がん(転移あり)
転移があるかないかは CT. MRI. 骨シンチによって分かります
早期には局所療法、進行するとホルモン療法が主体となります
手術が必要な場合には開放手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術の3種類があります
現在の前立腺手術の主流はロボット支援手術です
山王病院ではダヴィンチ:ロボット支援手術が行われています
腹部に小さい穴を6ヶ所開けてロボットの操縦席からロボット鉗子(かんし)で手術を行います
実際の手術の動画を見せていただきました
人の手より遥かに小さいロボットの手で精密で確実な手術ができます
手術時間は2~4時間
退院時期は術後1週間前後
ダヴィンチの登場で手術は以前に比べて体への負担が少なくなりました
早期治療すれば「前立腺がん」の5年生存率は90%以上と非常に高いです
何年か前にも「前立腺がん」について講座に参加しました
今回も日頃の食生活がとても大切と再確認しました
毎日の食事が私達の体を作っていますから “青魚” “緑黄色野菜” をバランス良く摂取し健康な体づくりを重ねることが基本です
正しい知識を知って超高齢社会を自分らしく生きたいです
命を大切にしながら豊かで楽しい人生を重ねましょう!
久しぶりにたくさんのことを集中して学ぶことができました
講座に直接参加できた … 嬉しい&感謝いっぱいの時間です (^^)
2021年3月28日[記事URL]
『さんのう健康講座』に参加しました
コロナ禍で会場参加の講座やセミナーは中止されていましたが緊急事態宣言解除されたので感染拡大防止しながら人数制限で開催されました
今回のテーマは …
『身近な病 腹部の色々なヘルニア』
~その原因、注意すべき症状と治療~
お話しくださるのは 山王病院 消化器センター長 磯部 陽(いそべ よう)医師です
ヘルニアの定義とは …
臓器または組織の全体もしくはその一部が本来存在する部位から 先天性あるいは後天性の裂隙(れつげき)を通じて脱出する状態のことを言います
発生部位による分類は「椎間板ヘルニア」「腹部ヘルニア」「脳ヘルニア」
今回は「腹部の色々なヘルニア」についてのお話です
「腹部のヘルニア」とは … 腹壁にできた隙間などから臓器がはみ出てしまう病気です
鼠径部(そけい部)のヘルニアを一般に「脱腸」として知っている人が多いと思います
脱出する臓器は …
・腹腔内脂肪・小腸・大腸(S状結腸/盲腸/上行結腸)
・膀胱
・子宮/卵巣
・胃(食道裂孔ヘルニア)
「腹部ヘルニア」の年間手術件数がかなり多いと伺いました
その中でダントツに多い下腹部や太もものつけ根の鼠径部(そけいぶ)に膨らみや痛みを感じる「鼠径ヘルニア」は50代以上の男性に多いとのこと …
症状が軽ければ注意深く経過観察できますが自然治癒しませんので治すためには手術が必要です
保存的治療として “ヘルニアバンド” による圧迫など一時的な症状の軽減をはかれることもありますが適切な判断が必要ですね
“嵌頓”(かんとん)という脱出した腸が元に戻らなくなり血流障害が生じた時には緊急受診が必要です
この状態で戻らなければ緊急手術 … 「鼠径ヘルニア」は手術でしか治せません
手術は病状と全身状態や施設の方針(病院によって違い)から手術の時期と方法が違うそうです
正しい知識を学んで怖い病気と感じました
手術方法は組織縫合法(そしきほうごうほう)・切開法・メッシュ(人工膜)などありますが 身体に負担が少なくて安全な腹腔鏡手術も増えています
腹腔鏡手術を安全に行うための専門医制度やシミレーショントレーニング等のお話も聞かせていただきました
鼠径部以外の「腹部ヘルニア」についても教えていただきました
久しぶりに当日会場で参加の健康講座に参加できて充実した時を過ごしました
お天気が良かったので帰りがけに近くの東京ミッドタウンでお花見も …
とっても美しい見頃の桜を眺めてから … 家路につきました (^^)v
2020年1月18日[記事URL]
『さんのう健康講座』に参加しました
今回のテーマは …
「大腸がんのお話」
~そのリスク・予防法と遺伝性大腸がんについて~
お話くださるのは 山王病院 消化器センター消化器外科(大腸肛門外科)瀧山 亜希医師です
プログラムは …
第1部
1.大腸がんを知ろう
2.怖くない大腸がん
3.大腸がんを予防しよう
第2部
1.遺伝性大腸がんとは
2.家族性大腸腺腫症(FAP)
3.リンチ症候群
「大腸がん」は「がん」の死亡数が 女性1位 男性3位
身近な「がん」ですが正しい知識を学び予防&検診を心がることが大切です
大腸の長さは個人差があり約1.5m~2mです
表面積はテニスコート半分ほどあります
主に水分の吸収を行い栄養分の吸収と ぜん動運動により便を運ぶ役割をしています
「大腸がん」の原因は …
・加齢
・喫煙
・飲酒
・体脂肪の過多肥満
・運動習慣がない
「大腸がん」の初期は自覚症状がありませんが進行すると
・お腹の痛み
・お腹の張り
・便通不順・便の狭小化(便が細くなること)
・便に血が混ざる
一般に行われている「便潜血検査」が陽性の場合や血便など「大腸がん」を疑う症状がある場合には大腸内視鏡検査を行います
ポリープや小さな早期がんの段階のうちに内視鏡で切除することで予防できます
「大腸がん」の多くは まずポリープができて ポリープが “がん化” しますから早期発見が大切です
早期発見のためにも怖がらずに … 検診が大切です(自己管理が健康維持につながります)
「大腸がん」予防のための食生活と運動習慣のポイントは …
・食物繊維の摂取を心がける(1日野菜350g)
・歩行60分/日 息が上がる歩行60分/週
先日書いたばかりの『インターバル速歩』がとても良いですね(^^)v
第2部でお話いただいた「遺伝性大腸がん」は「大腸がん」全体の3%で若いうちから発症するそうです
ポリープが多発するので見た目ですぐにわかるそうです
講座最後の時間の質問コーナーでは たくさんの方が手を挙げて具体的な質問をされていました
先生のお話がとても分かりやすかったです
「大腸がん」は “予防できるがん” です
ロボット手術が日々進化していることも伺いました
自己管理の意識の大切さを再認識 …
皆さんも毎年検診受けながら健康にお過ごしくださいね ♡
2019年9月5日[記事URL]
「認知行動療法」を知っていますか?
「認知行動療法」とは …
ストレスにより気持ちが動揺した時 … 「心のあり方」を見つめて自分を取り戻し ポジティブ思考で先に進んでいくための “ストレス対処法” です
日常生活での出来事に対して瞬間的にうかぶ考えやイメージ =「自動思考」によっていろいろ気持ちが動いたり行動が起こります
ストレスに対して強い心を育てるためのエッセンスとは?
現代はストレスの多い時代ですから 心を元気にして心身健康に過ごすために役立たせたいと考えての参加です
「心のスキルアップ」について学びました
慶應義塾大学医学部 菊池俊暁医師 のご挨拶に続いて講座が始まりました
テーマ :「心を元気にする認知行動療法のエッセンス」
演 者 : 大野研究所 大野 裕医師(おおの ゆたか医師)
大野先生は精神療法の現場で注目されている認知療法の日本における第一人者です
「認知行動療法」はアメリカの医学者アーロン・ベック(1921年生まれ 現在98歳)が1960年代に提唱しました
アーロン・ベックは精神科医で “うつ病” の認知療法の創始者で「認知行動療法」の理論的基礎を形づくりました
“うつ病” “不安症” “PTSD” “神経性過食症” “強迫症” の治療など日本でも保健医療の対象となっているそうです
具体的には 考えや行動をしなやかにして問題解決能力を高めて気持ちを軽くします
ストレス対処法としても注目されています
今回の市民公開講座では「心を元気にする認知行動療法の4つの基本ステップ」についてお話しくださいました
「心を元気にする4つの基本ステップ」とは …
◆ステップ 1 気持ちや身体の変調に気づく
ネガティブな感情 = 心の警報器・心のセンサーに気づいて立ち止まる
◆ステップ2 一息入れて自分を取り戻す
自分の考えに縛られすぎず ゆっくりと息をしてリラックス
◆ステップ3 思い込みから自由になる
考えと感情の悪循環から距離を取ることで気持ちが楽になり何かできないかと考えられる
◆ステップ4 期待する現実に近づくために工夫する
やる気スイッチを入れて行動を活性化
自分を取り戻すためのストレスカウンセラーは自分なのですね
心がつらくなった時には自分の考えに縛られすぎていないか見つめることも必要との話が心に響きました
自分が期待する現実に近づくための具体的な方法を実践することで これから先の人生の景色が自分らしく輝きを増すのですね
とても明るい気持ちになれました (^^)
心の健康の意識を深めながらポジティブな時間を重ねて笑顔の多い人生を送りたいです!
2019年8月23日[記事URL]
「ジャパンキャンサーフォーラム」に参加しました
がん患者さんやご家族・一般市民のための日本最大級のがんフォーラムが 国立がん研究センター築地キャンパス研究棟で開催されました
たくさんのプログラムが同時進行されます
私は1日目に参加しました
朝からとても暑いのですが 既にオープン前から大勢の方々で混み合っていて長い列に並んで順番に室内に進みました
今回は4つのプログラムに参加して勉強させていただきました
「肺がん」肺がんの薬物療法と外科治療
覚悟はしていましたが会場は満員なので 最初から立ち見での参加です
「薬物治療 ー 肺がんの薬物治療アップデート」
北里大学医学部 新世紀医療開発センター
佐々木 治一郎医師
「外科治療 ー 自ら治すために手術前後に理解しておくポイント」
国立がん研究センター東病院 呼吸器外科 科長
坪井 正博医師
専門的な薬物療法と外科治療について伺いました
具体的な病状の画像を見せていただきながらお話くださいました
“手術の成功とは 術前の生活に戻ること” です
肺がんになって治療することとともに患者自身が取り組む大切なことは …
① 禁煙
② 仕事は辞めない
③ 治療に対する前向きな気持ちを維持する
④ 運動習慣(姿勢・歩く・ラジオ体操など)
自分のペースでリハビリに励みながら毎日の生活を前向きに過ごすことがポイントのようです
「子供たちを守れ!がん患者にできること」
未成年喫煙者が放っておかれている現状とその対策
NPO法人 肺がん患者の会ワンステップ
長谷川 一男さん
北里大学医学部 新世紀医療開発センター
佐々木 治一郎医師
国立がん研究センター 東病院 呼吸器外科
坪井 正博医師
未成年の喫煙は禁じられていますが高校生が禁煙外来を受診することもあるそうです
しかし受診を断られたり 診察の中で補導するといわれてしまったりして治療してもらえず その高校生は喫煙を継続しているとのこと …
煙草をやめたくてもニコチン依存症なのでやめられずに受診した時 … 未成年を治療できる環境がほとんどないそうです
私たちに何ができるのか … とても考えさせられる現実を知ることができました
「人生会議」がんという」と人生会議
~ 縁起でもない話し合いが必要なわけ ~
北里大学医学部 新世紀医療開発センター
佐々木 治一郎医師
まだまだ根治が難しいがんがあります
患者と医療者が対話するACP(Advance Care Planninng)
つらさを見つめ必要なケアを考え自分らしく生きる … 自分を見つめなおしどう生きていくのか?
コミュニケーションスキルトレーニングと 自己コントロール感や自発的な取り組みについてのお話でした
患者本人が気がかりこと・価値観・生活の目標・必要なケア等 患者と医師が対話しながら進めていく
「縁起でもない話し合い」= 人生会議
命を意識させる病に向き合うことの大切さを考える時間でした
「すい臓がん」
すい臓がんの診断と治療について一緒に勉強しましょう
国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科長
奥坂 拓志医師
「すい臓がん」は非常に難しい病気と言われていますが 診断法・治療法も年々進歩しています
新しく正確な情報を得ることがとても重要で より良い生活を送るためにの糧となるそうです
「すい臓」の役割から治療法までお話しいただきました
たくさん勉強させていただけた貴重な時間でした
メモを取りながら真剣に学ばせていただきましたが難しい内容や始めて伺うこともたくさんありました
皆さん熱心に参加されていて 本当にたくさんの方が苦しまれている病気とあらためて感じました
治療を続ける時 体はもちろん大切ですが 精神的・金銭的にも負担が大きいです
健康な生活を送りたいと誰もが望んでいますが 私は「もしも … 」の時に備えて学んでおくことも必要と考えています
もし知人や友人が病気になってしまった時など ある程度病気のことを知っていれば 耳を傾けてふさわしい言葉をかけることができます
思いやりとお互いさまの精神で支え合いながら過ごすことができれば 治療も前向きになれるはずです
『心の健康』をキープして生活することができますように …
もし病気にになってしまった時 “人生を豊かにするエッセンスは自らの心の在り方” 治療にも影響しますね
たくさんの素晴らしい医師のお話を伺うことができてありがたいなぁ …
参加させていただけて本当に良かった … ありがとうございました (^^)
2019年8月12日[記事URL]
「心肺蘇生法AED使用法講習会」に続いて救急車の搭乗体験をしました
ずいぶん前に 付添いで一度乗ったことがあります
その時は狭くて乗り心地が悪いと感じました
緊急時なので仕方ないとの印象でしたが 時代とともに大きく改善されています
ベッドサイドには様々な医療機器が装備されています
パルスオキシメーターを指先に挟んでみました
動脈血酸素飽和度と脈拍数が表示されます(右側)
標準値でした (^^)v
緊急時にはこの画面にすべてのデータが示されるそうです
車内の大きさがお分かりいただけるかと思います
高さもじゅうぶんにありますから立っての移動も楽です
付添いの人が座る椅子も適当な固さで疲れにくいですね
運転席も見学できますよと声をかけていただきましたので座らせていただきました
思っていたよりスペースが広くとられているので作業も行いやすそうです
運転席と助手席の真ん中の位置にあります
移送中に必要なことがまとめて行えるように設置されています
手洗いも設置されていておどろきましたが この車は被災地でも使用できるように作られているそうです(なるほど … )
そういえば運転席も長距離走行しても疲れにくく工夫されていました(この車両は緊急時より移送に使われることが多いそうです)
講習会で御指導いただいた武田先生と一緒に記念写真を …
救急車は急病時にお世話になるかもしれませんね
今回参加して感じたことは人と人のつながりが一番大切ということです!
人を救えるAEDが近くにあっても適切に運んでこないとAEDは使えません
AEDを使うためには “胸骨圧迫(心臓マッサージ)する人” “119番通報する人” “AEDを運んでくる人” の最低3人が必要です
勇気を出して声をかけ合い協力することで突然死を減らすことが可能です
「救急車ではない … 私が救うんだ!」
小さな勇気が大切な人の命を救えることになる …
参加者の中に実際にAEDを使って人の命を救った小さな子供さんがいると聞いて驚きました
AEDが導入されて10年ですが 私自身AEDを使う場面に遭遇したことはありません
いざという時に声を出せるように日頃から意識することも大切ですね
とても暑い日でしたが 健康ハートの日に心触れ合うイベントに参加できてとっても良かったです
2019年8月11日[記事URL]
8月10日は「ハートの日」
日本での “心臓突然死” は 毎年7万人 を超えています
病院以外の場所で 1日に約200名 もの方が “心臓突然死” で亡くなっています
毎年この日を中心に AED の使い方や対処法の講習会が開催されているようです
健康ハートの日に基本的な知識を習得するために参加しました
会場は東京慈恵会医科大学附属病院
全国PUSHプロジェクト 慈恵CPR市民公開講座
心肺蘇生法AED使用法講習会
(慈恵PUSHコース)
武田 聡先生のお話で進められました
『目の前で人が倒れたら?』
必要なのは 3つ です!
① 119番通報とAEDの要請
周りの安全を確認して近づき 両肩をたたきながら「大丈夫ですか?」と声をかけ反応(返事や動き)がなければ大きな声で人を呼び 119番通報 と AED を持ってくるように頼みます
② 胸骨圧迫(心臓マッサージ)
倒れた人を仰向けにして10秒以内で胸やお腹の動きをみて 普段どおり息をしていない時は 胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行います
③ 電気ショック
AEDは「自動体外式除細動器」のことで心室細動と呼ばれる不整脈(心臓のけいれん)によってポンプとして動かなくなってしまった心臓に 電気ショックを与えることにより元の収縮を取り戻させるための機器です
お話を伺った後は実習です
練習用のトレーニングツール「あっぱくん」で胸骨圧迫を学びます
人間の胸骨圧迫の圧力に近づけたハート型の心臓部を押してトレーニングを行いました
正しい力で圧迫すると内蔵された鳴き笛が鳴ります
手軽に習得できるので多くの人に体験してほしいと感じました
続いて 練習用のマネキンで …
押さえる場所は 胸の真ん中の胸骨(固い骨)を「強く」「はやく」「たえまなく」
胸が5㎝以上沈むまで しっかり体重をかけて押し下げすぐにゆるめ 1分間に100回以上行います
倒れた人が動きだすか 救急車が来るか AEDが届くまでしっかり続けます
AEDは心電図を自動的に解析して音声や表示で支持をしてくれますから落ちついてAEDの指示に従えば救命処置を進めることができます
一刻も早く救命処置を始めないと助かる可能性がどんどん低下してしまいます
1分遅れると救命率が10%ずつ低下してしまうそうです
5分以内の電気ショックが目標なので 行動を起こすことを恐れない勇気が大切です(救急車を待っていては遅すぎるのです)
応急処置の方法を身につけていれば すばやく行動を起こすことができますね
周りの人に大きな声で協力を求めて命を救うためにも AED講習会に参加したことがあれば自然に体を動かすことができるはずですから ひとりでも多くの方に参加してほしいと思います
帰りがけにPUSHコースを受講したことがわかる “講習会受講票” をいただきました
健康な人でも “心臓突然死” になってしまう可能性はあります
AEDで救える命がたくさんあります
日頃からAEDがどこに設置されているか気にかけておくことも大切ですね
いざという時に体が動かせるように … また参加したいと思います
2019年6月18日[記事URL]
“東京女子医科大学公開健康講座” に参加しました
「最新情報」のタイトルにひかれての参加です
たくさんの医師から最新の専門的なお話を伺えるのを楽しみに出かけました
「知りたい、最新の体に優しい手術療法」
~ 泌尿器科ロボット手術の最前線 ~
本院病院長/泌尿器科学講座教授/講座主任
田邉 一成医師
最近の手術は患者の体の負担が少ないロボット手術が増えました
“ダビンチ” が活躍していますが日本の企業も研究を重ね いよいよ国産の手術用ロボットが生産される期待が高まっています
前立腺がん・腎がん・膀胱がんは保険での治療ができますから高額医療費治療可能 … 体への負担が少なく入院日数も短くなりました
仕事を長期間休むことなく仕事への復帰や治療との両立も可能です
「知りたい、最新のがん放射線療法」
放射線腫瘍学講座客員教授/国立がん研究センター東病院 副院長
秋元 哲夫医師
多職種によるチーム医療が行われています
高齢者や手術できない病状のがんに「定位放射線治療」で治療できるなら臓器およびその機能の温存も可能です
三次元から四次元へ … 呼吸に合わせて照射もできます
通院で治療できますからお年寄りが環境に馴染めないストレス解消や筋力低下せずに治療できる魅力は大きいです
「知りたい、最新のがん薬物療法」
化学療法/緩和ケア科教授
林 和夫医師
免疫チェック阻害薬を聞いたことがある人も多いと思います
開発が進み以前と比べるとおどろくほど進化していますが それぞれの薬の効果や特徴をよく知ることが大切です
先進的な治療ですが得手・不得手がありますから医師によく相談して理解を深め納得して治療することが大切です
「知りたい、正しいがん情報の探し方」
国立がん研究センターがん対策情報センター長
若尾 文彦医師
いろいろな情報があるので いざ治療する場合迷ってしまうこともあるかもしれません
数多い情報の中から正しい情報をキャッチすることが大切です
中には弱みにつけ込む悪徳なものもありますから健康リテラシーが必要です
自分に必要な正しい情報を見極め最善な治療が受けられるようにすることが大切です
「自分らしく、がんと向き合うために」
看護学部成人看護学教授
笹原 朋代看護師
自分が納得できることを大事に … 自分のがんを正しく知ること「納得」「安心感」「心地良さ」を大切に病気と向き合うことが大切です
医療者や信頼できる周りの人の話を聞いたり相談しながら治療したいですね
「がん」や「治療」だけにとらわれず どんな日常生活や人生にしたいかを考えながら 大切なことは何か?を軸に生活することも考えて自分を見つめることも必要ですね
ピアサポート(仲間で話し合い)同じ悩みを共有できる仲間と話して過ごすことにより心理的ストレスを軽減をすることも一つの方法です
緩和ケアとは 気持ちの落ちこみや負担を軽減することも含まれています
看護師さんは患者と接するコツを勉強しているので是非話してくださいとのことでした
信頼できる医師との出会いは毎日の生活を自分らしく積極的に過ごすための活力になります
日頃から健康情報や最新情報に目を向けて過ごせば自分だけではなく親しい人が病になった時にも役立ちます
その支えあいの気持ちにこだわることを大切にしたいと感じました
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