2014年8月8日[記事URL]
「認知症で行方が分からなくなった高齢者が1万人を超えた…」
ニュースで取り上げられましたので 知っている人も多いことでしょう
家族(親)の介護について 事前に具体的に考え 備えている方は
あまり多くは いらっしゃらないと思います
自分の親が「認知症」になるとは認めたくないことですし
もしその兆候がみられても 信じたくないという気持ちが先に立つのが普通ですね
認知症に対する正しい知識を少し学んで理解するだけで
問題行動と感じていることを “偏見” と気付き 正しい理解ができます
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今回のテーマは「徘徊」です
まず「徘徊とは何…?」
「徘徊」は 目的もなくウロウロ歩き回っている様子を示す言葉です
しかし一般に「徘徊」と呼ばれている行動は 意味(目的)があって行っています
その人なりの目的があって必死に行動している状況です
なので正確には徘徊しているのではありません
例えば 「娘が産気づいたのですぐに行かなくては…」
「急いで実家に帰らなければ…」このようなことを考えて行動しているのです
「娘はとっくに孫がいる年齢になっている…」「おかしなことを話している…」「そんなばかな…」と思ってしまうのが知識のない普通の人の感じ方です
無目的で意味のわからない行動をしているのではありません
行方が分からなくなるときの お年寄り(御本人)は一生懸命ですから
ふだんより歩くスピードもかなり早く歩くことができてしまいます
必死になっている お年寄りの話に 優しく耳を傾け聞いてから
じゃあ私も一緒に…と話を合わせて 迷い(思いこんでの不安や心配)から
解決へと導くように気持ちを添わせていけたら
お年寄りは安心して落ちつくことができるのです
やりたいことを頭から反対したり 侮辱のような言葉をあびせるのは逆効果です
認知症の人が歩き回らないようにしておこうという考えは間違っています
加齢による脳の衰えなどから 自分の将来に起こることかもしれないと
心で感じることができたなら 「困った行動」を早く理解できると信じます
何よりも「徘徊している」と思われている御本人が一番不安な状態にあります
TVの報道では 探している御家族の心配の様子は取り上げられますが
迷われている お年寄りの視線や立場は理解されずに … 取り上げられていませんね
超高齢社会なのですから 社会全体で見つめなおしていく必要があると感じています
1人でも多くの方に正しい知識をお伝えしたくて書きました
いつの時代も “北風と太陽” の心で接することができたら嬉しいですね♡
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